坐骨神経痛~重症を招く前に

太ももから足にかけての痛み「坐骨神経痛」は、中年期以降の40代~50代から増えてくる症状です。
またとても身近で、とてもつらい病気でもあります。

「坐骨神経痛」は腰の辺りの神経が障害されることで、お尻から脚の後面を通って足先まで伸びている坐骨神経に沿って生じるしびれや痛みなどの症状を総じて、症状名で一般的に呼ばれています。

これってもしかして?がまんしてほっといていませんか?
恐ろしい重症になってしまう前に、おさらいしてみましょう。

坐骨神経痛がおこるしくみ

坐骨神経が刺激されるとお尻の片側や太ももの後ろ、ふくらはぎが痛み、時にはかかとやくるぶしにまで痛みが響きます。

ほかには脚のしびれや感覚鈍り、腱反射の異常や歩行障害にまで及びます。
要因としては椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、変形性腰椎症などで、坐骨神経への刺激、圧迫されることで起こります。

また帯状疱疹や糖尿病、アルコール依存症なども坐骨神経痛を引き起こす要因になることもあります。

症状の程度について

軽度の坐骨神経痛は、筋肉痛に似た軽い突っ張り感や重くてだるい感じなどの症状です。
長時間続く痛みは少なく、特定の動作により痛みが出ることが多いです。

中程度の症状になると、非常に苦しんでいる患者さんが多くなってきます。

痛み方や痛む場所には個人差がありますが、とても強烈な痛みで、歩行に支障が出る方も多いですが、日によって痛みに差があったり、この姿勢ならば楽といったことがあります。

このような中程度であれば、適切な治療を行えば改善することが多いです。

ですが「重症」ともなると強い痛みが常に、どんな体勢や姿勢でも続き、そして改善にかかる期間や治療回数はとても多くなります。

日本整形外科学会が作成した「腰痛治療成績判定基準」、「腰痛評価質問票」、そして日本脊髄学会の「腰部脊柱管狭窄症診断サポートツール」を参考に、ご自身の症状を判定してみてはいかがでしょうか。

治療法

やはり老化を防ぐ手立てはありません。
しかし治療によって症状を緩和し、日常生活の不便を減らすことができるので、今後の生活には大変有効です。

保存的治療法は以下の通りです。
1. 薬物療法・・・症状の緩和と血流の増加目的
2. 神経ブロック療法・・・局所麻酔で痛みをとる
3. 理学療法・・・物理的な方法で運動機能の回復を図る
4. 装具療法・・・腰椎を安定し、痛み緩和の姿勢の保持
5. はり・きゅうなどの東洋医学療法や生活上の管理

日常生活に支障が出始めたら、手術療法の選択をします。

腰痛の民間療法

医師の立場よりおススメされている民間療法を以下に列挙します。

ご自身の症状にあわせ、取り入れてみてはいかがでしょうか。
・腰痛体操、ヨガ、だるま体操、プール歩行、青竹踏み
・腰痛ベルト、簡易コルセット
・薄くて硬い布団で寝る
・牽引療法
・ツボの指圧、コイン療法、磁石
・はり・きゅうによる治療
・冷シップ、氷、こんにゃく
・マッサージ

再発防止のためにできること

再発防止に決定的な方法はありませんが、腰に負担をかけない日常生活を送ることが大切です。
・体重を増やさない
・背筋と腹筋を鍛える
・異常を感じたら身体を休める
・腰に負担のない運動を
・補助用具を利用する

まとめ
腰痛や坐骨神経痛に近い脚部痛といった腰部脊柱管狭窄症の症状の多くは老化が原因で、ヒトが直立歩行をし始めて以来、どうしようもない自然現象的なことなのです。

いずれは治るとほおっておくと、知らぬ間に悪化してしまいます。
少しでも気がかりな症状が出始めたら、まずは受診をお勧めします。